こけしの解説

宮城伝統こけし (みやぎでんとうこけし)
画像


◆産 地
仙台市、白石市、蔵王町、
鳴子町 他

◆.歴 史
今より1300年前、称徳天皇の時代(718年~770年)に、四種類の陀羅尼経を納める入れ物(塔婆)が作られました。百万個も作られたことから、「百万塔」とも呼ばれたこの作品こそが、木地師が作った最古のこけしと言われています。
その後、清和天皇の第一王子である惟蕎親王(844年~897年)が、近江国愛知郡小椋谷にて、ろくろ挽きの技術を指導されました。そこで技術を修得した木地師達は、東は関東・東北へ、西は四国・九州へと移り、木地屋の集落を形成して行きました。彼らは、更に各地の温泉街へも移って行きました。
木地師達は、お盆やお椀などを作る一方で、男の子には「独楽(こま)」を、女の子には「きぼこ(こけし)」などの木地玩具を作ってあげました。その後、それらは子供の玩具から大人のコレクションへと変化していったのです。
なお、現在のこけしの形が完成されたのは、今から283年前の享保年間頃であったと言われています。

◆.特 徴
江戸時代中期以降(享保年間1716~1736年)に東北地方の温泉みやげとして生まれたもと伝えられています。
こけしは、最も簡略化された造形の美しさに加え、清楚にして可憐な姿は山村の自然に囲まれた素朴な工人の心を通じて表現した美しさであり、産地の独特の 形・模様を通じて今日に受け継がれています。
宮城県内には、「鳴子こけし」「作並こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「肘折こけし」の5つの伝統こけしがあり、系統作者により形描彩がちがい特徴があります。

◆.数々のこけしの系統
東北の山間地に生まれた伝統こけしは、大きく11の系統に分けられます。次の世代へと継承されるうちに、それぞれの地域で特徴的な形や顔、胴模様が表れるようになってきました。どれをとっても美しく、愛らしく、鑑賞者によって好みが分かれるのも、こけし鑑賞の楽しさのひとつと言えましょう。
そのうちの五系統(遠刈田系、弥治郎系、作並系、肘折系、鳴子系)が「宮城伝統こけし」として、昭和56年6月22日、国の伝統的工芸品に指定されました。

◆.こけしまつり
全国のこけしを一堂に集めたこけしまつりやこけしコンクールを、各産地で毎年盛大に開催しています。春の「全国こけしコンクール」(白石市)、夏の「全国こけしまつり」(鳴子町)、秋の「全国こけしろくろまつり」(蔵王町)と、一年を通して、あたたかなぬくもりのある「こけし」や「木地玩具」と出会うことができます。ゆかりある伝統こけしをはじめ、新しい魅力を放つ創作こけしなど、作者たちは試行錯誤しながら、多くの人に喜んでいただけるよう、作品を作り続けています。

◆.こけしのできるまで
(1)原木の乾燥(木の皮をむいて 6ケ月~1年間自然乾燥させる)
(2)玉切り(寸法に合わせて原木を切る)
(3)木取り(木の余分な部分を切り取る)
(4)荒挽き、頭挽き、胴挽き(ろくろを回転させて頭の部分、胴の部分を鉋で削る)
(5)磨き(サンドペーパー、とくさなどで磨く)
(6)さし込み、はめ込み(胴や頭をたたき込む)
(7)描彩(顔や胴の絵柄を描く)
(8)仕上げ(仕上げにロウをひく)

◆東北のこけし11系統

津軽系(青森県:温湯温泉、大鰐温泉など)
南部系(岩手県:盛岡市、花巻市、宮古市など)
木地山系(秋田県:木地山、稲川町、大館市、湯沢市など)
遠刈田系(宮城県:遠刈田温泉)
弥治郎系(宮城県:白石市、鎌先温泉、小原温泉など)
作並系(宮城県:仙台市、作並温泉)
鳴子系(宮城県:鳴子温泉)
肘折系(山形県:肘折温泉、宮城県:仙台市)
山形系(山形県:山形市、米沢市、天童市など)
蔵王高湯系(山形県:蔵王温泉)
土湯系(福島県:福島市、飯坂温泉、土湯温泉など)

<東北経済産業局HPより抜粋>

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